中学生の子供を持つママが最もストレスを感じやすいといわれています。その背景にある5つの理由を探ってみましょう。
中学生の子供を持つママは、子育て期のなかで最もストレスを感じやすいといわれています。発達心理学の研究でも、この時期のママが特に困難を抱えやすいことが示されています。
11〜13歳ごろ、いわゆる「トゥイーン(思春期初期)」の子供は急激な変化の真っ只中にいます。なぜこの時期がこれほどママにとってつらいのか、背景にある5つの理由を整理してみましょう。
子供はあっという間に成長します。良し悪しに関わらず、さまざまな発達段階を経験していくのが子育てであり、親もまたその変化に合わせて自らを変えていく必要があります。なかでも小学校高学年から中学生にかけての時期は、子供にとっても親にとっても特別に大きな転換点です。
この年齢の子供は、ホルモンの分泌が急増する時期にあたります。トゥイーンの子供が気まぐれでいらいらして見えるのは、まさにそのホルモンの影響によるものです。赤ちゃんのころの愛らしさは過ぎ去り、散発的な苛立ちや予測しにくい行動が増えてきます。「どうしてこんなに不機嫌なの?」と感じるとき、その原因の多くは子供の内側で起きている生物学的な変化にあります。
発達途上の思春期の子供は、大人以上に自分だけの時間や空間を必要とします。これは個性や自我が形成される大切なプロセスだからです。しかし、ママの目にはその行動が反抗の兆しとして映ってしまうことがあります。
子供の自立の試みを「拒絶された」とつい感じてしまうと、それは大きなストレスになります。たとえ現実とは少し異なるとしても、この独特な発達の時期はママを苦しめることがあるのです。
親、特にママは、この時期に子供自身もまた困惑していることを忘れがちです。子供は肉体的な変化を経験しながら、「ただのパパとママの子供」ではなく、独立した一人の人間であることを自覚し始めます。自分の意見や考えを声に出す権利があると理解しはじめるのです。
その結果、親子双方が戸惑った言動をとり、後味の悪い口論につながることも少なくありません。どちらも悪意があるわけではなく、ただ変化の途中にいるのだと意識するだけで、少し気持ちが楽になることもあります。
子供が小さいころは、親が一緒に遊ぶ友達をある程度選ぶことができました。しかし自我が発達するにつれ、子供は親の承認にかかわらず独自の交友関係を築くようになります。
これはママにとって大きなストレスの原因です。子供自身の行動への心配に加え、友人を通じた外からの影響も気になりはじめます。親の手が届かない場所で子供が育ちはじめる、その現実を受け入れることが求められます。
多くのママは、子供がこの年齢になるころ、自身もまた人生の新たな変化に直面します。子供が生物学的・心理的な変化に四苦八苦している一方で、ママ自身もこれまでとは異なる変化を経験しているのです。二つの発達段階が同時に重なることで、ただでさえストレスの多い時期にさらなる負荷がかかることがあります。
子供の成長に伴うこれらの変化は、多くのママが経験することです。ホルモン、自立、交友関係、そして自分自身の変化——複数の要因が重なるこの時期は、ストレスを感じるのが自然なことだといえます。
自分だけが悩んでいるのではないと知るだけでも、少し気持ちが楽になるかもしれません。子供も親もそれぞれの変化の途中にいる、そう捉えることが、この難しい時期を乗り越えるための大切な視点です。