十分な睡眠をとってもすっきり目覚めない、一日が始まる前から頭がいっぱい——そんなママが感じる慢性的な疲労の正体は「目には見えない仕事」にあります。
十分に眠ったはずなのに目覚めると疲れている、まだ一日が始まっていないのに頭がいっぱい——その原因は「目には見えない仕事」にあります。
家事・育児の場で見過ごされがちなこの負担が、ママの慢性的な疲労の正体です。本記事では「目には見えない仕事」の実態と、少しでも心を楽にするためのヒントをお伝えします。
眠りにつこうとした瞬間、「息子に書類のサインをしていない」「赤ちゃんの予防接種の予約を取らなくちゃ」「来週末の夕食の買い出し」「干しっぱなしの洗濯物、夜雨が降ったら?」「娘のスペリングテストに難しい単語が残っている」——こうしたToDoが次々と頭を駆け巡った経験は、多くのママに心当たりがあるはずです。
やっと眠れたと思えば、夜中に心配事で目が覚める。こうなるともう、その晩の睡眠はお察しの通りです。ママ業は完全にオフになることがなく、頭の中はいつも稼働し続けています。
この終わりなき「頭の中の管理業務」こそが「目には見えない仕事」です。やらなくてはいけないことは山ほどあり、その山はどんどん高くなっていく——これがママが疲労感から解放されない最大の理由です。
母性本能とも呼ばれますが、母親になると細部にまで目を配るマイクロマネジャーの一面が出てきます。何でも自分の思い通りに、安全に、滞りなく進めたいという気持ちは自然なことです。確かに、私たち以外に誰がこうした細かいことを気に掛けてくれるでしょうか?
一方で、一般的に男性はよりシンプルに物事を処理する傾向があります。これは良い悪いの話ではなく、ただ「違う」ということ。しかしその違いが、「ママはいつも疲れているのにパパは疲れていない」という場面を生み出すことがあります。
例えば、パパが子どもたちを映画に連れて行ってくれたとき。一息つけるはずの時間なのに、「ジャケットを持って行ったかしら?」「ポップコーンはあげないでほしいのに」「お昼は何を食べるのかしら?」と心配が頭を離れません。他の人が子どもの世話をするとき、ちゃんとできているか、自分とは違うやり方ではないかと考えてしまう——これもまた、ママを疲れさせる大きな要因のひとつです。
時にはすべてを手放すことも大切です。他の人も我が子を大切に思い、精一杯お世話してくれていると信じてみる。何もかも自分でやることは不可能だと、本当の意味で受け入れることが必要です。
洗濯物がたたまれないままの日も、シンクに食器が残る日も、あっていい。完璧をめざすことよりも、自分の心のゆとりを守ることの方が、家族全員にとってプラスになります。
多くのママは、誰かが手伝いを申し出てくれることをひそかに願いながら、疲れ果てています。しかし、はっきり言わなければ伝わらないことも多いのが現実です。
旦那さんが気づいていないのは「やりたくない」からではなく、単に見えていないだけかもしれません。家は共有の場であり、家事や育児の責任も共有されるべきもの。何が必要か、何をしてほしいかを、躊躇せず言葉にして伝えましょう。
何よりも大切なのは、日々の喧騒から意識的に離れる時間をつくることです。一日の隙間に、ほっと一息ついて自分を取り戻す瞬間を持つようにしましょう。
ベッドで本を読む、ヨガをする、熱々のカモミールティーをゆっくり飲む、一人で短い旅に出る——何でもかまいません。他人のニーズを気にしなくていい、自分だけの時間をつくること。それが心のエネルギーを充電し、日々を乗り越える力になります。
「目には見えない仕事」に追われる前、あなたは溢れんばかりの活力と人生への熱意を持っていたはずです。妻となり、母となった今も、その自分を忘れないでください。そして今こそ、自分のために、本当の自分でいてあげてください。