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「私たちの赤ちゃんは、私ではなく妻の姓を名のります。」その理由とは

家族の暮らし · theAsianparent

男性の姓を受け継ぐのが「当たり前」とされてきた社会で、ある夫婦が下した平等な決断とは何か。父親のアリ・シャープ氏が、娘に妻の姓を与えた理由を語ります。

子どもに「母親の姓」をつける選択をした夫婦がいます。男性の姓を受け継ぐのが慣例とされてきた社会において、この夫婦が下した決断には、二人が大切にしてきた「平等」という価値観がありました。

オーストラリアのウェブメディア「ママミア」に寄稿した父親のアリ・シャープ氏は、娘に妻の姓を与えた理由を率直に語っています。この記事では、その決断の背景にある考え方と、実際に直面した難しさをご紹介します。

なぜ夫婦それぞれが結婚後も自分の姓を名乗り続けたのか

アリ氏と妻のメラニーさんは、「とても平等な関係」だと言います。経済面から家事まで、あらゆる決断において二人が平等に恩恵を受け、平等に責任を負ってきました。

結婚の際、どちらかが姓をあきらめるよりも、それぞれがこれまでの姓を名乗り続けることが自然な選択でした。二人とも30代での結婚であり、自分の名前でキャリアや生活を確立していたことも、その判断に影響したといいます。

妻が所有物のように夫の姓を名乗る慣行は「個人のアイデンティティを求めるには全く合わない」と二人は考えました。二つの姓をつなげたハイフン名も検討しましたが、響きがしっくりこなかったため採用しませんでした。

娘に母親の姓、息子に父親の姓をつけるという「平等な方法」

この夫婦がたどり着いた考え方は、「娘は母親の姓、息子は父親の姓を名乗る」というものです。同性の親子が同じ姓を共有することで、どちらの親も子どもに自分の姓を継いでもらう機会を持てる、より平等なかたちだと二人は捉えています。

そのため、女の子が生まれるとわかったとき、妻の姓をつけることはすでに決まっていたといいます。どちらか一方の親が「家長」として特別扱いされることのない、新しい家族のあり方を選んだのです。

父親として「姓を共有しない」ことへの思い

父親によっては、子どもに自分の姓を継いでもらえないことに、男性としての立場を失うような感覚を覚える人もいるでしょう。しかしアリ氏にとっては全く問題ではありませんでした。

「姓を変えずにいる妻を持ち、社会問題に意識が高いと自認している父親でさえ、その多くは子どもには自分の姓を名乗り続けてほしいと願っている」とアリ氏は指摘します。

アリ氏自身は、娘の個性や功績を父として誇りに思うと言い、娘がどちらの姓であるかは関係ないと述べています。他の父親たちが複雑な気持ちを抱く理由は理解しつつも、男女平等のために社会が変わっていくならば、こうした決断も必要だと考えています。女性たちは代々にわたって自分の姓を失い続けてきたのですから。

同じ家族で姓が違う場合に直面する現実的な難しさ

アリ氏はこの選択に難しい面があることも認めています。将来息子が生まれた場合、その子は姉と異なる姓を持つことになり、「同じ家族としてどう呼べばいいかわからない」と感じる人もいるかもしれません。

また、アリ氏が娘と姓を共有していないため、本当に父親なのかと思われる場面も出てくる可能性があります。こうした周囲の反応に対し、「二つの姓を持つ一つの家族」と説明するのが最もわかりやすいだろうと夫婦は考えています。

それでもアリ氏は言います。「そう思うのは彼らの問題で、私たちの問題ではありません。もちろん、名前は娘のものです。将来、保持するのか変えるのか、全く違う名前にするのかは、彼女自身が自由に決めることです。」

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